【地球上最強の猛毒】マウイイワスナギンチャクにまつわる恐怖の伝説！

ハワイ・マウイ島近海に棲息するマウイイワスナギンチャクの毒は青酸カリの8000倍、フグ毒のテトロドトキシンの60倍で地球上最強の猛毒を持つ生物とされているのですが！？

マウイ島にはこのマウイイワスナギンチャクにまつわる恐ろしい伝説が残されているんです...

恐怖のマウイイワスナギンチャク伝説

分布	マウイ島
サイズ	約3.５cm
毒の種類	神経毒
致死量	LD50＝0.00005〜0.0001mg/

伝説によれば、マウイ島のハナという地域に1人の男性が住んでいたのですが、彼は変わり者で皆と一緒には魚捕りに行かなかったんです。

やがて魚捕りに出かけるとなぜかグループ内の1人が行方不明になるという不可解なことが起きるように鳴ったため、漁師たちは変わり者の男を疑うように...

そこで漁師たちは男を捕まえて服を剥ぎ取ったところ、なんと！？

背中にサメの口が現れた

と言うんです(*´Д｀*)

それを見て驚いた漁師たちは彼を殺○て、燃やし、その灰を磯にある潮溜りにばら撒いた...

すると、灰が散らばったあたりに生えていた赤っぽい海藻が猛毒を持つようになったため、オハナの致命的な海藻という意味の”リム・マケ・オハナ”と呼ばれるようになったんです。

それ以降、その階層が生えている潮溜りは禁断の地とされるようになり、人々は石を積んで覆い隠し、その場所について堅く口を閉ざすようになります。

伝説の猛毒を持つ海藻の正体

この伝説に出てくる猛毒の海藻の正体は軟らかなサンゴ、パリトアの1種でした(⊙＿⊙')

1950年、ナチスから逃れてきた有機化学者、ポール・ショイアーはハワイ大学で学び、海洋生物から医薬品を見つけ出す研究をしていました。

また1960年代の初めにはショイアーのチームはハワイに猛毒を持つ生物が存在することを知り、聞き込みを重ねていきます。

調査を始めてからまもなくして、その毒はマウイ島のハナ海岸の小さな入江に棲息するイワスナギンチャクの1種から採れることが判明するのですが！？

それを採取しようとした彼らに地元民から禁断の地を荒らすと祟りが起きるので採取するなという横槍が入ったんです_:(´ཀ`」 ∠):

毒はパリトキシンと名付けらる

1961年12月31日に計画は実行されるのですが、採取してからオアフ島にある研究所に着くとなんと！？

建物が火事で焼け落ちていた

んです(*´Д｀*)

さらに、採取に参加した研究員の１人が謎の高熱を発したのでガチの祟りかもと思っちゃいますよねw

火事はともかく、生死の境を彷徨う研究員の治療にあたった医師は

   

と疑いを持ちますが、この毒を特定するのに結局、10年近くを要することになります。

1971年にその生物は分類学者によってマウイイワスナギンチャク(Palythoa toxica)と名付けられ、その学名からショイアーは毒をパリトキシンと名付けたのです＿φ(￣ー￣ )

マウイイワスナギンチャクの毒がヒトの体内に入ったら...

毒の強さには『LD50値』と呼ばれるものが用いられ、これは英語の『50％Lethal Dose』の略で日本語では『半数致死量』と訳されます。

例えばある毒物をマウスなどの実験動物に投与した場合に、その動物の半数が試験期間内に死○する用量のことで、また投与した動物の50%が死○する用量を体重kgあたりの量(mg/kg)として表しますが！？

マウイイワスナギンチャクの毒はあまりに強力過ぎて正確なLD50を決定するのが難しかったようですw

その値ですが、マウスで50〜100ng/kg (10億分の50〜100g )となっており、計算上、人はわずか4μgで死○至ると考えられています_:(´ཀ`」 ∠):

またこの毒はスナギンチャク自身がつくり出しているのではなく、海に棲息している細菌や単細胞生物を体内に取り込むことで毒を持つようになります。

マウイイワスナギンチャクによる事故

2018年にイギリスで猛毒があると知らずにマウイイワスナギンチャクを購入し、熱帯魚の水槽に入れていたある家庭で事故が起きてしまいます(⊙＿⊙')

水中で刺激を受けたマウイイワスナギンチャクがパリトキシンを出し、それが気化して室内に充満したことで、一家は救急搬送されるハメに...

また2014年にもアメリカでマウイイワスナギンチャクを水槽に入れる際に誤って床に落としたことで事故が起きています。

ネットでイワスナギンチャクを購入することはできますが、なかには非常に危険な毒を持つ種類が販売されているケースもあるので、購入する際は事前によく調べてからにしましょう＿φ(￣ー￣ )