日本には数々の迷信・言い伝えが存在しますが『ぶっちゃけマジなの?』っていうモノやにわかには信じ難いモノも数多く存在します。
そ〜んな謎めいた迷信や言い伝えですが!?
実は現代の科学によってその多くが解明されているんですよ(ΦωΦ)フフフ・・
そ・こ・で!
今回は『現代だから解明できた迷信&言い伝え』を10個ほどピックアップして紹介していくと共に各迷信・言い伝えの概要も併せて紹介するので、ぜひお楽しみくださいな〆(・∀・@)
Contents
盆に海で泳ぐと溺れる(足を引っ張られる)
子供の頃、親から『盆になったら海で泳いではいけない』と言われた人も多いと思います(⊙_⊙')
これは昔から言われている迷信の1つで、このほかにも『盆に泳ぐと足を引っ張られる』とも言われているわけですがこれはなぜなのでしょうか?
一般的にお盆の期間は8月15日前後にあたりますが、この時期はとにかく暑いため海で猛烈に泳ぎたくなりますが!?
実はお盆は気象現象が起きる時期でもあり、それは
台風
です(*´Д`*)
日本に台風が上陸するのは8月下旬〜9月頃が多いのですが、それ以前にも遠くの海上で熱帯低気圧が頻繁に発生しているんです。
また南方の海域で発生した熱帯低気圧による高波は、日本にたどり着く頃には非常に大きな波となり、時に10mを超える波は”土用波”とも呼ばれ、多くの水難事故の原因になってきました。
離岸流
引用:東海テレビ
土用波の場合は非常に大きな波なので、目視で危険であることが理解できることからサーファーでもない限り泳ごうとは思わないハズです。
が!!!
もう1つこの時期に注意すべきことがあり、それが
離岸流
なんです。
離岸流は台風などの影響で強い風によって吹き寄せられた波が海岸線に溜まり、その水が沖に向かって戻ろうとする流れのことで、海水浴場でも頻繁に見られる現象です。
かつて管理人が離岸流で命を落としかけた山口県・土井ヶ浜
引用:ソニー損保
実は僕も19歳の頃に山口県・土井ヶ浜で海水浴をしていた際にこの離岸流で危うく命を落としかけたことがあるんですよw (実際は笑い事ではありませんでしたがw )
この日、先輩3人と泳ぎに行ってたのですが、僕は先輩の1人と共にかなり沖の方まで一瞬で流されてしまったんです。
僕は子供の頃から水泳をやっていたので、最初はこのぐらいの距離なら泳いで戻れると思ったのですが、泳いでも泳いでも沖へと流されてしまうんですよ。
もう完全に死を覚悟したのですが、流されなかった2人の先輩がサーファーに助けを求めてくれたため、サーファーによって無事に救助され急死に一生を得たわけです。
というようにこの迷信はお盆の時期になると土用波や離岸流が起きやすく海難事故が多くなるということを意味しているので、この記事を読んでいる方もマジで気をつけてくださいね🥺
賽の河原で子供達が積む石塔は鬼によって何度も壊される
賽の河原地蔵和讃
引用:賽の磧 金峰山蔵王寺HP
仏教では親より先に死○ことを『逆縁(ぎゃくえん)』と呼び、親不孝であるとされていますが、そのような子供たちはは償いのために三途の川を渡る前に河原の石を積み上げて塔を作らなければなりません(⊙_⊙')
しかし...
完成間近になった石塔を夜になると鬼たちが現れて壊してしまうため、子供たちは永遠に石を積み続けなければならないのです。
(この話はかつてアニメ『地獄先生ぬ〜べ〜』でも紹介されていたので、アラフォー世代は知っている人も多いかもw)
新潟県佐渡市にある賽の河原
引用:新潟観光ナビ
賽の河原伝説のイメージは鎌倉時代の僧侶が記した『賽の河原地蔵和讃』とされており、日本各地に”賽の河原”という地名を冠した場所が点在していますが、そのなかでも有名なのは
- 新潟県・佐渡島
- 京都の鴨川と桂川の合流地点
- 青森県・恐山
- 北海道・奥尻島
などですが、どれも石だらけの荒涼とした場所という共通点があります。
現世の賽の河原では波が石塔を崩す!?
北海道・奥尻島名所の1つになっている『賽の河原』
引用:奥尻町HP
現世の賽の河原で石を積んでも鬼が現れて壊すことはありませんが、その代わり波によって崩されてしまうんです(ΦωΦ)フフフ・・
海水面が12〜24時間周期で変化することを潮汐(ちょうせき)と呼びますが、月や太陽の引力によって地球の海水を引っ張り、その影響で海水面が上下し、その結果、海岸や川の河口付近は水の満ち引きが起きます。
先に挙げた日本各地の賽の河原がある場所の多くは、堤防などがないむき出しの地形で潮汐の影響をモロに受けることから、水の流れで小石は簡単に位置を変えてしまいます。
火遊びをするとおねしょをする
『火遊びをするとおねしょをする』という言い伝えですが、これは意外にも科学的な根拠があるんですよ(ΦωΦ)フフフ・・
尿がある程度膀胱に溜まると脳にその情報が伝わります。
大人の場合は排尿システムが完成していることから、脳が排尿の指示を出しても意図的に尿道括約筋を締めることで尿を膀胱に溜めることができるため、そうそう漏らすことはないのですが!?
一方で、精神的な刺激によっておねしょの引き金になる場合があるんです(*´Д`*)
膀胱は
- 交感神経
- 副交感神経
という自律神経によってコントロールされており、睡眠中はより多くの尿をストックできる仕組みになっているのですが、日中の刺激によって交感神経が高ぶったままでいると、それが上手くいかなくなるんです。
そのため、大人であっても気分が高揚、もしくは過度なストレスによって自律神経が乱れるとおねしょをしてしまうケースがあります_:(´ཀ`」 ∠):
火遊びは子供にとって非常に危険で、それ自体が強い刺激になります。
その興奮によって交感神経の働きが上手くいかなくなると、排尿のコントロールができなくなり、その結果、おねしょをしてしまうのです_φ( ̄ー ̄ )
朝や出かける前に縫い物をしてはいけない
『朝や出かける前に縫い物をしてはいけない』という言い伝えがありますが、これには
- 普段から縫い物をするときは気をつけなさい
- 準備は前日のうちにしておきなさい
という2つの意味合いが込められています(⊙_⊙')
オレンジ色の部分が帯状回
引用:Wikipedia
人間の脳は本来、集中しづらいように出来ており、集中し過ぎて周りの情報を完全にシャットダウンすると、生命の危機が近づいて来た時に気づくことができずに命を落としてしまう恐れがあります。
また焦ったり、緊張状態だと集中力をコントロールに大きく影響を及ぼす大脳辺縁系にある『帯状回(たいじょうかい)という部位が過敏になってしまうんです。
帯状回は人間の脳を集中させ過ぎないようにする役割があり、過敏になればなるほど注意散漫になってしまいます。
このような脳の機能を考えると、出かける前の時間に追われ焦るような時に、集中力を要する縫い物をするのは得策ではないことがわかりますね〆(・∀・@)
靴下を履いて寝ると親の死に目に会えない
特に真冬の夜など靴下を履いて寝る人も多いと思いますが!?
昔からの言い伝えで『靴下を履いて寝ると親の死に目に会えない』と言われています(⊙_⊙')
理由は寝ている姿が死者を連想させるからで、今も昔も亡くなった人を棺に入れる際は、あの世への旅路のために足袋や草履を履かせる風習があり、寝姿と重なることから生まれた戒めなのです。
また現代医学の観点からも靴下を履いて寝るのは良くないことがわかっているんです。
人間の体は眠りにつく時、手足から熱が放出され、体内の深い部分の温度が下がるのですが、手足から熱が放出されるということは、手足を暖かくするために血管が拡張し熱を逃していると言えます。
ところが、靴下を履いた状態だと熱が逃げにくくなり、体温が下がりにくくなるため、体が寝るのにふさわしい状態になりにくくなります。
昔の人がこれを知っていたかは定かではありませんが、靴下を履いて寝ると熟睡することができないため、健康面にマイナスをもたらすことを感覚的に知っていたのかもしれませんね〆(・∀・@)
柿の木から落ちると3年しか生きられない
昔の子供にとってスリリングな遊びの1つに『木登り』がありましたが、『柿木から落ちたら3年しか生きられない』と言われたら怖くて木登りなどできませんよねw
柿の歴史は古く、縄文時代や弥生時代の遺跡からも柿の種が発掘されており、また平安時代には宮廷で栽培され、祭礼用の特別なお菓子として使われていました。
そんな柿は本来、高木性で、日本の風土にも合っていることもあり、10〜20mほどの高さに成長するため、昔の子供の登りたい欲を大いに掻き立てるものだったのです(ΦωΦ)フフフ・・
柿の木は折れやすい!?
しか〜し、柿の木は脆くて折れやすいんです(*´Д`*)
柿の木の枝は弾力性があるため、実がなると下に垂れてきますが、それがある程度の限界を超えてしまうと、強風や積雪などでも簡単に折れてしまいます。
さらに実がなると、その先の枝が細くなるという性質があるので、子供が柿の実を取ろうとして枝の先に移動するとポキッと折れやすく、また日当たりが悪いと枝が枯れたりするのです。(日光が当たりにくい下の部分の枝も弱くなりがち)
これに加えて、柿の木にはねじれて成長する特徴があるため、らせん状に割れが入りやすく、木材としても使いにくいと言われています。
というように柿の木はタフそうに見えて、かなり脆いのですが!?
このような柿の木の特徴を知らない子供達が木に登って落下する事故が昔はかなり多かったハズですが、これらの特徴を大人が子供に説明したところで、好奇心が勝るに決まっていますw
そこで子供を柿の木から遠ざけるために『柿の木から落ちると3年しか生きられない』という言い伝えが生まれたと考えられています〆(・∀・@)
竹の花が咲くと悪いことが起きる
超激レアな竹の花
引用:YouTube
『竹の花が咲くと天変地異や不吉なことが起きる』という言い伝えがあります(⊙_⊙')
イネ科の竹はイネに似た細い房状の花を咲かせるのですが、枯れるときは一斉に枯れるんです...
また竹の花が咲くのは
60年〜120年に一度
なので生涯を通して見たことがない人も珍しくありませんし、また開花して一気に枯れるという現象を目の当たりにすれば『これは何やら不吉なことが起きるに違いない』という凶兆に感じても不思議ではないわけです。
竹の花が一度に枯れてしまうのは、1本1本別の個体に見える竹林の竹が地下茎(ちかけい)でひとつにつながっているため、同時に咲き、枯れてしまうんです(⊙_⊙')
ちなみにですが、2019年に各地で竹の花が咲いていることが確認されていますが、その後、新型567によるパンデミックが起きているため、ただの迷信では片付けられないのかも知れませんね(ΦωΦ)フフフ・・
3人で写真を撮ると真ん中に写った人は早死にする!?
エリファレット・ブラウン・ジュニアが撮影した日本最古の写真の1つ『松前勘解由と従者。』
引用:Wikipedia
複数人で並んで写真撮影する際に『真ん中の人が早死にする』と言われることがあります(*´Д`*)
日本にカメラが入って来たのは1848年のことで、入手したのは薩摩藩・島津家だったのですが、当時、写真1枚撮るのに数十分かかり、またその値段は現在に換算すると6〜8万円だったんですw
そのため、写真を撮るのは特別なイベントや集まりの時に限定されていたんですが!?
貴重な写真を撮るわけですから、当然、年功序列によって最年長者が真ん中になるので、他の位置で撮影した人よりも高確率で早く死○わけです。
またこれ以外にも、写真が死を連想させる理由があります。
ペリーの浦賀来航時にエレファット・ブラウン・ジュニアによって撮影された日本最古の鉄板写真の1つ
引用:Wikipedia
幕末の一般の日本人が初めて目にした写真はペリー艦隊の従軍写真家だったエレファット・ブラウン・ジュニアが撮ったものでした。
彼が持ち込んだカメラはフランスで発明されたダゲレオタイプと言われる鉄板写真で、撮影した写真は鏡のように左右反転したんです。
そうなると!?
出来上がった写真は着物の襟の合わせが逆になるんです。
通常、着物の合わせは自分から見て左が前に来るものですが、反転した場合は死装束と同じ右が前になるため、このような不気味さもあり、写真に死のイメージがついたと考えられています_φ( ̄ー ̄ )
しゃっくりが100回続くと死○
これは有名な迷信の1つですが、しゃっくりは医学用語で『吃逆(きつぎゃく)』と言われ、横隔膜が痙攣することで起こるんですよ(⊙_⊙')
ほとんどの場合、長くても2日以内に止まるので、必要以上に心配することはありませんし、当然、しゃっくりが100回続いたからといって死○ことはありません。(ΦωΦ)フフフ・・
重大な病気によって引き起こされるケースもある!?
ただし、あまりにも長くしゃっくりが続く場合は注意が必要です。
2日以上続くしゃっくりのことを『慢性吃逆』、1ヶ月以上続く場合は『難治性吃逆』となり、呼吸困難や嘔吐などの合併症を伴うこともあります。
さらに!!!
あまりにも長く続く場合は
- 脳
- 呼吸器
- 消化器
などの基礎疾患に関係しているケースもあるので注意が必要で、例えば
- 脳梗塞
- 脳出血
- 脳腫瘍
- てんかん
といった脳の病気の症状でしゃっくりが続く場合があります。
また
- 胸の痛み
- 息切れ
- たん
- 声のかすれ
などを伴う場合は呼吸器系の病気や、この他にも消化器系の病気の可能性があるので、侮らない方が良いでしょう(*´Д`*)
しゃっくりのギネス記録がヤバい!!
引用:ギネス記録X公式アカウントより
過度に心配する必要はないものの、しゃっくりを放置した結果、大病を患った人を見たことで『しゃっくりが100回続くと死○』という迷信が生まれたと考えられますが!?
1986年度の『ギネスブック世界記録事典』にはなんと!!!
1922年から
しゃっくりが60年間続いた人の記録がある
んですよw
この記録保持者のしゃっくりの回数は約4億3000万回なんですが、さらに!!!
これを超える記録が『ギネス世界記録2004年』に記されており、1922年から1990年まで68年間続いたそうですw
これほどまで長い間しゃっくりが続いたのにも関わらず、2人ともしゃっくりが原因では亡くなっていないので、100回程度続いたところで死○わけがありません(ΦωΦ)フフフ・・
ナマズが騒ぐと地震が起きる
鯰絵(安政江戸地震で大損した吉原の遊女がナマズを打ちすえている様子)
引用:Wikipedia
江戸時代に流行った錦絵の中で大ナマズを描いたものを”鯰絵”と呼びますが、『ナマズが騒ぐと地震が起きる』という言い伝えはこの絵と深い関わりがあるのです(ΦωΦ)フフフ・・
鯰絵が描かれた背景で重要なのが古くからある”鹿島信仰”で、これは『茨城県の鹿島神社には大ナマズがおり、それを要石(かなめいし)が押さえている』というもの。
1855年10月2に安政江戸地震が発生しますが、古文書に基づく推定震度は震度6以上で、江戸だけで死○1万人前後に上る甚大な被害をもたらせたのです。
この地震が発生した10月は神無月とも呼ばれ、日本全国の八百万の神々が出雲大社に集結する月とされていますが、そうなると出雲以外の土地では神が不在になってしまう...
そのため、安政江戸地震の原因は
鹿島神社の大ナマズが要石の押さえを破って暴れたせい
という噂が広まることになります。
そして当時、人気を博していた鯰絵の中で大地震をナマズに見立てて慌てる人々の様子や、ナマズ退治する神様など様々な絵が描かれるようになったことで地震=ナマズの関係が信じられるようになったのです。
ナマズは皮膚で電気の変化を感じることができる!?
要石の番を代わった恵比寿が大居眠りする様子
引用:Wikipedia
日本では『地震の際にナマズが騒ぐのか?』という研究が繰り返し行われており、1923年9月に起きた関東大震災の後も、東北大学で振動や電流を使った実験が行われています(⊙_⊙')
実際、ナマズは全身の皮膚で電気の変化を感じることができるようで、その感度は非常に高く、芦ノ湖くらいの水場に小さな電池を落としただけでも変化に気づくと言われているんです。
また地震が起きる前後は様々な電磁気の変化が観測されるため、このような変化を早期に観測することができれば地震予知に大きく貢献できると考える専門家も一部いるので今後の研究に期待しましょう_φ( ̄ー ̄ )