ある出来事や情報について、多くの人々が共通して誤った記憶を持つ現象が存在し、これを『マンデラ効果(マンデラ・エフェクトとも)』と呼びますが、この現象の名前は、南アフリカの反アパルトヘイト運動の指導者であり、元大統領のネルソン・マンデラに由来しています(⊙_⊙')
マンデラは1990年に釈放され、その後2013年に亡くなるのですが、なぜか1980年代に獄中で亡くなったと信じている人が多数存在し、この誤った記憶の広がりがマンデラ・エフェクトという名称の起源となっているんです。
またマンデラ・エフェクトの興味深い点は、これらの誤った記憶が一人や二人だけでなく、多くの人々に共有されていることです。
ではなぜそのようなことが起きるのでしょうか?
マンデラ効果のメカニズムは完全には解明されていませんが、いくつかの心理学的および認知科学的な理論が提唱されているので、まずはココから見ていくとしましょう↓
Contents
記憶の再構成
ネルソン・マンデラ
引用:Wikipedia
人間の記憶は静的なものではなく、常に再構成される動的なプロセスを経るため、新しい情報や他者の意見、社会的な影響などによって、過去の記憶が変化することがあります。
この再構成の過程で、誤った情報が混入することがあり、それが広範囲に共有されるとマンデラ・エフェクトが発生すると考えられています。
集団記憶の影響
人はしばしば他者の記憶や意見に影響されますが、ある誤った記憶が複数の人々に共有されると、その記憶が強化され、正しい記憶として定着することがあり、これは、集団の中での情報の伝達やコミュニケーションの影響によるものと考えられます。
ソース・モニタリングの誤り
ソース・モニタリングとは、情報の出所を記憶する過程のことで、このプロセスに誤りが生じると、虚偽の情報を真実と誤認することがあります。
例えば、フィクションや噂、夢などの情報を現実の出来事と混同することがマンデラ・エフェクトの一因となり得ます。
コンフラビュレーション
コンフラビュレーションとは異なる記憶が混ざり合う現象のことです。
例えば、複数の映画や本の内容が混同されることがありますが、このような混合記憶が多くの人々に共有されると、誤った記憶が広がる可能性があります。
メディアの影響
さらに映画、テレビ、インターネットなどのメディアは、情報の伝達と拡散に大きな影響を与えます。メディアを通じて広がる誤情報や記憶の歪みが、マンデラ・エフェクトを引き起こす一因となります。
このような要因によって人は事実ではない事象をまるで本当かのように信じ込んでしまうわけですが、次項からは日本で起きたマンデラ効果をいくつかピックアップして紹介していきますよ〜(ΦωΦ)フフフ・・
日本で話題になったマンデラ効果
宮尾すすむ
日本で特に話題になったのは2011年7月12日に77歳で亡くなったタレントの宮尾すすむの死亡時期で、亡くなった6日後に当時の2chに
『宮尾すすむがもっと昔に亡くなっていた記憶』
というスレが立ち、多くの2ちゃんねらーが具体的な記憶を書き込んでいるんです(⊙_⊙')
(同7月20〜21日には、他の有名人の異なる死亡日を記憶している2ちゃんねらーたちが書き込みを行っている)
これ以外にも
- 当時、存命の人物の訃報や追悼番組を見た記憶
- ジブリの『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便』『千と千尋の神隠し』のエンディングにそれぞれ 別バージョンが存在していた記憶
- 都道府県の数は48で、岡崎県岡崎市というものがあった
- 世界地図でオーストラリア、ニュージーランドの位置が自分の記憶と異なる
- 映画『13日の金曜日』でジェイソンがチェーンソーで人を殺○まくった(実際はジェイソンはチェーンソーで人を殺○たことはない)
- ピカチュウの尻尾の先端は黒色(実際は黄色)
- 『ドラえもんのうた』の歌詞冒頭は『あんなこといいな』(実際はこんなこといいな)
- 東京タワーの色は赤一色(実際は赤と白)
というものがありますが、もしかしたらアナタもマンデラ効果発動しているかも!?(ΦωΦ)フフフ・・
日本航空機墜落事故&中曽根総理にまつわるマンデラ効果
事故機の残骸
引用:Wikipedia
前述したように人間の記憶は曖昧ですし、またマンデラ効果懐疑派はネットや雑誌、テレビなどのメディアに触れた人々の脳が虚偽の記憶を作り出したと仮定する人も少なくありません。
しかし、果たして多数の人間が一斉に虚偽の記憶を作り出すのでしょうか?
実はこの4〜5年で注目されているマンデラ効果があり、それは1985年8月12日に発生した日本航空機墜落事故です。
この事故で墜落した便は日本航空123便なのですが、かなりの人が
と主張しているんです(*´Д`*)
中曽根康弘
引用:Wikipedia
また、この事故当時の総理大臣である中曽根康弘が亡くなった際に一部の人たちは、葬儀の模様を2回、もしくは3回も記憶していると主張していたりします(⊙_⊙')
マンデラ・エフェクトはパラレルワールドが関係している!?
ちなみにですが我が国におけるマンデラ・エフェクト現象は『宮尾すすむ』のスレが立った2011年頃から増え始めているのですが、2011年と言えば東日本大震災が起きた年でもあります。
そして被災地では”時空の歪み”のような現象の目撃談”があるんですが、もしかするとマンデラ効果はパラレルワールドと深い関係があるのかもしれないんです。
というと『そんなバカなw』と思うかもですが!?
実際にマンデラ・エフェクト現象の名付け親であるフィオナ・ブルームという女性作家はマンデラ効果=パラレルワールドからの影響であると推測しています。
パラレルワールドとは我々が今生きている世界は実は1つだけでなく、分岐した無数の並行世界(パラレルワールド)で成り立っているというもので、1つの世界では1980年代にマンデラが獄中死しており、その世界に何らかの理由で触れてしまった人々が影響を受けているのでは?
というのがブルーム氏の見解です。
また被災地では地震の前後に数多くのUFOも目撃されていますが、何か大きな事件を境に世界は時々リセットされている可能性もあるかもしれませんね(ΦωΦ)フフフ・・
もちろんこれは僕の妄想ですが、今後もこの世界にはマンデラ効果と思われる複数の事例が登場することでしょう_φ( ̄ー ̄ )